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レゴの樹木と#990・#939について [総合]

前回の#344で触れたレゴの樹木について、少し詳しく説明いたしましょう。

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 レゴの樹木は1970年まではこのような「フラット」タイプでした。これは折れやすいのが難点で、当方も遊んでいる時、尻餅をついた拍子に折ってしまった記憶があります。それも1度ならず……で、ひとつも残っていない有様。現在、手元にあるのはすべて、近年になり入手したものです。
 フラットタイプの樹木には、ご覧のように「杉」「樫」「果樹」「白樺」など各種あり、1960年代にはこれらをセットにした小箱も販売されていたようです。

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 先のフラットタイプの樹木は破損しやすい事に加え、おそらく小さな子どもが扱うには尖った部分もあって危険という判断もあったのではないでしょうか、1971年には「グラニュレイテッド(Granulated=粒状の)」タイプと呼ばれる、プラスチックのちいさな粒を接着した物に変わりました。当方の確認している限りでは、上の写真のように3種の形態があったようです。
 なお以前から発売されていた製品には、時期によって異なるタイプの樹木が付属しているケースがあるようです。また1969年に発売された、樹木3種とアンテナ、各国旗、看板などのセットである#990に含まれている樹木も途中から変更され、箱の形状も変わりました。下の写真は手元にある変更後の#990で、以前は平べったい形状の箱だったようです(Peeron参照ページはこちら)。
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 1972年頃には、再び樹木の構造が変更され、現在のものと基本的には同じ構造の、一体成形の樹木になりました。これには製造工程を簡略化する意図もあったのではないでしょうか。写真の左が当時のもの。右は現代のもので、形態は異なるものの基本構造は同じですね。
 この年に発売された#939には、国旗や道路標識とともにこのタイプの樹木が含まれています。
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 長い間、親しまれ続けている歴史ある玩具の条件として、基本構造に変化がない点が挙げられると思います。その点、レゴも同じで、ブリックそのものには大きな変化がないのですが、ご覧にいれた樹木のように、周辺のアクセサリーパーツというべき部分は、もっとも時代色があらわれるところかもしれませんね。

#344 山小屋セット [レゴランドシリーズ]

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 #344は1969年、レゴランドシリーズ(この名称が使われるのは翌年からですが)の第1陣として、#345、#346とともに発売されたもの。Peeronの該当ページを見ると、英語の商品名はBungalowとなっています。バンガローと呼ぶには、テレビのアンテナなんかついていて立派すぎるようにも思いますが、日本で言うバンガローとは意味合いが違うのかもしれません。なかなかお洒落かつキュートな建物です。
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 この#344は海外のオークションサイトを通じイギリスの個人から譲っていただいたばかり。レゴ売買サイトであるBricklink を見ますと、#344の値段は日本円にして1500円ぐらいから15000円以上のものまでピンキリです。もちろん状態のいい物ほど高価なわけです。で、今回のオークションに出ていた物は、箱や説明書はないものの、部品はすべてオリジナルで欠品ナシという触れ込みでした。ここで注意すべきなのはアンテナと2本の樹木。これらは特に子どもが遊んでいるうちに折れてしまう事があるようで(私もやった事があります)、上記のBricklinkに出品されている#344も、価格の安いものはアンテナや樹木が無い、あるいは新しい物で代用されている場合がほとんどです。Bricklinkには樹木単品の出品もありますが、だいたい1本で500円ぐらい、しかもまとまっては手に入りません。
 で、このオークション品の開始価格はおよそ10ポンド、邦貨にして1300円ほど。日本までの送料は5ポンドほどと明示されていて、あわせて2000円ほどになります。もちろん、この最低価格で落札できるかどうかは不明で、考えた末に最高価格14ポンドと入札しました。結果としては他に入札は無く、上記の値段、すなわち約2000円で入手できました。ちなみに#344の発売当時、日本での販売価格は700円でした。現在までの貨幣価値や物価の変わり方、品物の状態を考え合わせ、当方としてはいい買い物をしたと満足しているのですが、生活必需品とは違いますし、この判断は人それぞれでしょう。
 落札直後に支払を済ませ、荷物はちょうど1週間で届きました。壁に使われている白の部品がひとつだけ、後年の物(プラスチックを流し込んだ跡が側面ではなく、上面のポッチ部分にある)に変わっていて、厳密にいえば看板に偽りありという事になるのかもしれませんが、たぶん、出品者の方も気づいていないのだと思います。MIB(Mint in Boxすなわち箱入り新品)ならともかく、一般のオークションでそこまで気にするのはちょっと尋常ではないでしょうネ。当方は手持ちの古い部品と交換しました(やっぱり異常?)。
 2011年はじめての買い物という事もあり、今回はお値段の事も含め入手の過程を詳しく書いてみました。
 ご退屈様でした〜。
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#377 クレーン付ローリー車 [自動車シリーズ]

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 1971年にもっとも大きな変化があったのは自動車シリーズで、#330「ジープ」を除き、それまでの製品がずべて絶版となり、フルモデルチェンジした新製品7種が一挙登場しました。これらに共通するのは、ホイールがスポーク付になり、フロントグリルのデザインが一新され、また下回りが黒の部品に統一された事。全体に引き締まった印象になりました。フロントグリルには、レゴランドの自動車に使われているものを大きくしたようなプリント部品が使用されていますが、これは当時、子ども心に洗練されている印象を受けたものです。
下の写真は#377と、1969年発売の#332のツーショット。モデルチェンジの概要がおわかりいただけると思います。
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 #377はシリーズ屈指の大物で、以前、箱だけをお目にかけた#337(記事はこちら)のモデルチェンジ版にあたります。国内オークションで、箱入り、説明書付き、ピカピカの状態の物を譲っていただきました。当方の宝物のひとつです。クレーンのワイヤに使われている黒糸もオリジナルのまま。古いものだと切れたりヨレヨレになっている事が多いんですよ。
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 例によってPeeronの該当ページを見ますと、#377の英語名はCrane with Float truckとなっております。フロートとは台車の意味があるそうです。
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 さて改めて見ますと、配色の妙といいますか、赤と青の原色と黒の組み合わせが美しいですね! このあたりが、古レゴは現代のレゴよりも、北欧らしいおもちゃだったと感じるところ。また1971年のモデルチェンジは、中途半端なリアルさを追い求めるのをやめて、レゴならではの美しさを追求する方向に舵を切った事に他ならないと当方には思えます。私的には、これこそはレゴの黄金時代の幕開けだったと、勝手に思っているのでした。
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 ところで当ブログのアクセス解析を見ると、古レゴの中でも自動車関係は人気が高いようですね。ご好評にお応えして?、今回は大きめの写真をたくさんアップしました。どうぞお楽しみください。
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#349 チロリアンハウス [レゴランドシリーズ]


オールドレゴラヴァーズのみなさま、おひさしぶりです。
 1月は仕事が忙しく、ほとんど更新ができませんでした。2月もどうなりますやら。あ〜、老後は古レゴで遊んで暮らしたいものですナー。
 さて気をとりなおして、中断していた1971年のレゴランドシリーズ新製品ご紹介の続きをば。
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Peeron によれば#349の英語の商品名はSwiss chaletすなわちスイスの別荘で、日本語の商品名「チロリアンハウス」は、まずは妥当な名称といえるでしょうか。当時「チロ〜リア〜ン」という歌声とともにCMをやっていたお菓子がありましたが、ま、それとは関係ないでしょうね。緩やかな傾斜を持つ大屋根が、なるほどスイス風に見えなくもありません。
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 この屋根に使われている、2ポッチでブリック1段分上るスロープ部品はこの年の新製品である#349や#350、#351にはじめて使われたもの。それまでの屋根部品は1ポッチで1段上る、傾斜が急なものだったので、とても目新しく感じました。ただし、旧タイプの部品では、真上から見て全体がL字形やT字形の屋根や、寄棟タイプの屋根を作る事もできる各種パーツが揃っていたのですが、新タイプでは単純な切妻タイプの屋根しか作る事ができません。
 この年のカタログでは、セットものでは新旧両タイプの屋根が混在、分売部品では旧タイプの「赤」と「青」が販売されていますが、次に発行された1973年版カタログの掲載商品では、セットものは新タイプに統一、分売品も新タイプの、しかも「赤」のみとなっています。部品点数を減らして、構造をシンプルにする傾向が見られたことは、最近のレゴのいき方とは逆なようで、興味深いものがあります。
 当方の#349は国内オークションを介し譲っていただいたもので、箱入りの状態でした。そういえば昔、この製品のカタログ写真を見て、アンテナをどうやって取り付けているのかわからなくて思い悩んだ記憶が……。子どもの頃って妙な事が気になるもんです(私だけ?)。
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#645 ミルク運搬車 [レゴランドシリーズ]

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 1971年、怒濤のように発売されたレゴランドシリーズの新製品群のひとつです。Peeron によれば英語の商品名はMilk float &trailerとなっております。ミルクフロートとは美味しそうな名前ですが、辞書をひくとfloatには台車とか屋台の意味があるそうで。ナットク!
 国内オークションを介し譲っていただいたもので、箱と説明書も揃ったコンプリート状態。こういう品物の箱を開ける時、そして組み立てる時の嬉しさは格別のものです。拙い写真から、その片鱗でも感じ取っていただけるでしょうか。
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 そして出来上がったモデル。特殊部品と言えば、トレーラーを連結するための着脱式のバー、それにフロントグリルおよび「レゴランド』ロゴのプリント部品ぐらい。それだって同時期の他の製品に多く共用されていて、このセットのためのスペシャルパーツというわけではありません。それでいて、この楽しさ、このムード、この美しさったら!
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 組み立て説明書の裏側は、カタログとは違ったイラストによるミニカタログ仕立てになっていて、これもまた夢がありますねー。
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1973年版カタログ [資料など]

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 1973年の日本語版カタログのスキャンデータを当方のホームページにアップしました。→こちらです
  先に海外で発行された1972年版カタログをご紹介しましたが、日本では1971年版の次にこの1973年版が発行された模様です。判も大きくなり、全体に垢抜けた印象になりました。内容の方も日本では2年ぶりのカタログとあって、新製品がズラリとならんでいます。一方で12Vシステムは姿を消してしまいました。
 Peeronを見ると、同じ体裁のカタログが各国で発行された事がわかりますが、ベルギー版やドイツ版では同じ16ページだてで、12Vシステムも掲載されています。日本版カタログに妙にゆったりしたページがあるのは、こういう事情だったわけですね。なおイギリス版カタログでも12Vシステムが割愛されており、日本版カタログとほぼ同じ内容となっています。 
 さてこのカタログも、かつて飽かず眺めた覚えがある懐かしいもの。表紙に載っている「デンマークのラルス君(5才)がレゴで作った『三階建の救急車』」も懐かしヤ……。それだけに国内オークションを介し譲っていただいた時には嬉しさもひとしおだったのですが、ほぼ全ページに元オーナーの方の手によると思われる書き込みが……。個人的に見るには別に邪魔にもならず、買い物の計画を練ったらしきメモなど、自分にも覚えがあるだけに微笑ましくもあるのですが、ウェブ上で公開するにはさしさわりがあるやもしれず、スキャンデータにはデジタルで修正を施しています。いや、これ、結構手間がかかりました。画像に変なところがあったら、修正作業の影響とご判断ください。また文字部分の修正の際は、万一にも間違いのないように心がけましたが、あくまでも完全なオリジナルでない事をご承知おきの上でご覧ください。
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 もうひとつ、同時期のアメリカ市場向けカタログをご紹介しましょう(Peeronに収録されていないようなので)。こちらは縦長のチラシを6つに折り畳んだ体裁のもので、表紙には「レゴの作品は元箱に入れて保存しよう」などと、コレクター向けか?と思わせる文句が付いています。そして裏表紙にあたるページには、上の1973年の日本版カタログ表紙に載っている「三階建の救急車」を手にした少年の写真が……。なんと、これがあの「ラルス君」なのかと思ったら、説明文には「7才のスティーブ君」の文字。インチキな! ラルス君を出せー!!
 なおこのアメリカ向けカタログの内容はデュプロ(ただしレゴ・プレスクールとなっている)、基本セット(品番は100番代)、レゴランドシリーズと自動車シリーズ(レゴ・モデルズの名称で一緒に扱われている)そしてモーターセットで、鉄道シリーズはまったく載っていません。

#644 サイロ付トレーラー/#647 レール運搬車 [レゴランドシリーズ]

 オールドレゴラヴァーズの皆さま、遅ればせながらあけましておめでとうございます。
 2011年最初の記事となる今回は、ちょうど40年前、1971年のカタログに掲載されているレゴランドシリーズ新製品の中から、トレーラートラック2種をご紹介しましょう。
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 #644のサイロ付トレーラーは、PeeronではDouble Tankerという製品名で収録されていますが、なんとなく石油ではなくて牛乳か穀物か何かを運ぶ車のような感じです。それはともかく、これは昔、購入した時にカーブを作るための部品やLEGOのロゴ入り部品がたくさん入っていて、トクした気分になったのを覚えています。
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 #647の方は最近、国内オークションではじめて入手した物。PeeronではLorry with girdersとなっていまして、積み荷は鉄道のレールではなくて、一般的な鉄骨という見立てであるらしき事がわかります。細かい事ですが、レゴランド世界のなりたちとも関係する違いだと思うのでありました。当時の日本版カタログに掲載されている製品名は、全体的にちょっとイイカゲンな気がします。
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 冒頭で「トレーラー」と記しましたが、厳密にはトレーラーというのは独立した車両を牽引する構造の車両をいい、このように首振り式の関節でつながったタイプは「セミトレーラートラック」というようです。で、レゴランドのセミトレーラーは、トラクター部分を切り離し、可動式の補助車輪を下げてセミトレーラーだけで駐車しておく事ができます。これはより大きな自動車シリーズのセミトレーラーにも無かった楽しいギミックでした。
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#128 クレーン付貨車 [鉄道シリーズ]

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 1971年のカタログに、鉄道シリーズ唯一の新製品として掲載されたのがこの#128でした。英語の品名はMobile craneとなっております。クレーン付貨車とは、これまたあまり魅力的な名前ではありませんね。鉄道の世界で言うところの操重機でしょうか。
 #128はいろいろな意味で過渡期の製品でありました。それまでの車両とは下回りの構造が変わり、床板に直接取り付けられていた連結器が、ブリック1段を介し低い位置に取り付けられています。その結果、従来の車両と連結すると、ご覧のようにかなり無理なかっこうとなり、子ども心に「変だ〜」と思った覚えがあります。床下に台枠らしき表現がされ、また足回りが黒で統一されているのも新しい感じでした。
 実はコレ、この後に行われる鉄道シリーズ製品群の全面リニューアルを先取りした変更である事がやがてあきらかになります。すなわち、以後に発売された車両では下回りに、床板と台枠、車輪、そして連結器が一体となった台車が使われるようになり、#128はこれらとの連結を考慮した構造だったわけです。
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 #128自体も1年足らずの間に、下回りにこの台車を使うバージョンに変更されています(品番は同じ)。Peeronには、この両方のバージョンの#128が収録されています。初期のものはこちら、後期のものはこちらです。
 #128は1973年のカタログでは姿を消してしまいましたから、非常に短命だったといえます。その点でも過渡期の製品という感じがしますね。

幻の? 1972年版カタログ [資料など]

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 日本語のカタログとしては1960年代末に2点(発行年は明記されていなかった)発行された後、1970年版、1971年版が出ています。ところがその次に出たのは、当方の知る限りでは1973年版で、1972年版というのは存在しない様子(あるはずだ!とおっしゃる方、情報をお寄せください)。しかしながら、海外ではご覧のように、立派な1972年版カタログが出ています。写真は海外オークションで入手したベルギー版(独仏語併記)で、Peeron にはドイツ版も収録されています。
 このカタログではレゴランドや4.5V鉄道シリーズに大物の新製品がいくつも登場しています。なぜ日本語カタログが出なかったのか、疑問が残るところ。1973年以後は順調に年版カタログが出ていますし……。ちなみにこの時代の輸入元は不二商で、1960年代末にそれまでの朝日通商から引き継ぎ、1978年にレゴ・ジャパンが設立されるまで日本での販売業務を担当していたはずです。
↓このように、レゴランドシリーズのページには大物の新製品がズラリ……。
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1972年の日本版カタログが発行されなかった理由は……?
 推理その1;新製品が多かったこと自体が理由だったのかも。レゴランドシリーズはともかく、4.5V鉄道シリーズでは従来のセットや単品の車両がほとんど廃番となり、新しい製品群と入れ替わっています。そして車両の構造も、足回りに車輪や連結器もついた一体形の台車パーツに統一され、連結器の高さなど規格も若干変更されています。こうなると、1971年以前の製品は売りづらくなると思うのですが、もし、日本市場で旧製品の在庫がまだたくさんあったとしたら、この際、カタログの発行を見送ってでも、旧製品を売ろうという判断がなされた……という事は考えられないでしょうか。
↓4.5V鉄道シリーズのページ。列車セットはすべて新製品に移行しています。
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 推理その2;あるいは1971年のカタログには掲載されていた12V鉄道システムの動向と関係があるのかも。海外では販売が続けられていたにもかかわらず、1973年の日本版カタログでは姿を消してしまっているからです(ちなみにイギリス版でも同様)。1972年のカタログを出す時期に、不二商では12Vシステムを日本向けに発売するかどうか、決めかねていたとか……?
↓ベルギー版の1972年版カタログには引き続き、12V鉄道シリーズが掲載されています。
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 12Vシステムが結局、日本に流通しなかった理由も不明ですが、家庭用コンセントから電源をとるトランスを使うこのシステムでは当然、日本の100V規格のトランスが必要となり、それがネックになったのかも。しかし、不二商はドイツの有名な鉄道模型メーカーであるメルクリン製品の輸入も手がけており、こちらでは日本規格のトランスをちゃんと発売していますから、技術的な問題はなかったはず。下の写真は1975年の「メルクリン」日本版カタログより。日本規格のトランスが掲載されており、しかもレゴの場合と異なり実際に市場に出回っていました。
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 思うに、レゴの12Vシステムは、価格や位置づけを考え合わせると、日本では売れないだろうという、シビアなマーケティング結果だったのかもしれません。
 いずれにしても、12Vシステムの製品群は今後、掘り下げて行きたい研究テーマですね。
 なお1972年のベルギー版カタログの全容は、Peeron で見る事ができます。

#604 シャベルトラクター/#642 パワーシャベル [レゴランドシリーズ]

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 1971年発売のレゴランドシリーズから2点。いずれも昔遊んだ物で、たぶん小遣いで買ったのだと思います。別に土木機械が好きなわけでもなかったのに、数ある製品の中から似たような車両2種を購入したのは何故かは謎です。 
 レゴ社としてはおそらく、前項にて紹介した#351「砕石工場」と組み合わせて遊べる車両として発売したものだと思われます。
 例によってPeeronで調べると、#604の英語名はExcavator、#642の英語名はDouble Excavatorとなっております。エクスカヴェイターとは掘削車の事らしいです。
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 上の写真は近年、オークションで入手した#604の外箱。不思議なもので、昔、買った時に目にしているはずなのに、まったく記憶にないんですね。どこで買ったのかも覚えていませんし。箱、それに説明書も無造作に捨てていたんでしょう。モッタイナイ……。もっとも、子どもの頃からコレクター根性を発揮して、箱やなんかを全部とっておいたら不自然でしょうけどネ。
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