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#681 トラクター付トラック [レゴランドシリーズ]

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1971年はレゴランドシリーズが一挙に拡充した年でした。自動車も13種の新製品が発売されましたが、その中に3種、トレーラーの上に別の車両を載せる「大物」が登場しています。この#681もそのひとつで、他に#680「クレーン付トラック」、#682「シャベル付トラック」というのもありました。#681のPeeron該当ページはこちら

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 ご覧のように合計9つの車輪パーツを使う豪華版で、車両搭載用のトレーラー車体には平滑な表面に車止めがつき、後部には積み降ろしのための可動式フリップがついた特殊パーツがおごられています。1971年の日本語版カタログ(参照ページはこちら)を見ると、価格は700円となっていて、より大きな「自動車シリーズ」と大差ない値段である事がわかります。

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 この価格の事も含め、「レゴランドシリーズ」の自動車と、「自動車シリーズ」との関係というのはどうなっているのかと、子どもの頃に悩んだ(?)記憶が……。個人的には、乗用車や小型トラックなどはレゴランドのサイズ、大型のトラックや重機などはより大きなサイズにして、同じ「世界」に存在した方が、しっくりくるのではないかと思ったんですね。その後、レゴの世界にはミニフィグが登場、このサイズを基準にしたスケール感の統一が図られていくわけですが、当時のレゴはこのあたりがかなり混乱していたわけです(でも好きなんですけどね)。

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 当方の#681は国内オークションを介し譲っていただいたもので、箱の封は切られていたものの、もしかして1度も組み立てていないのではないかと思うような美品でした。オマケで#680の空箱も頂きましたので、あわせてお目にかけましょう。
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 余談ですが透明パーツは年を経ると多少、縮む傾向があるらしく、通常パーツの上にとりつけるには苦労します。力を入れればはめこむ事はできますが、一度取り付けるとはずすのは困難なので、間違えないように注意注意。

#344 山小屋セット [レゴランドシリーズ]

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 #344は1969年、レゴランドシリーズ(この名称が使われるのは翌年からですが)の第1陣として、#345、#346とともに発売されたもの。Peeronの該当ページを見ると、英語の商品名はBungalowとなっています。バンガローと呼ぶには、テレビのアンテナなんかついていて立派すぎるようにも思いますが、日本で言うバンガローとは意味合いが違うのかもしれません。なかなかお洒落かつキュートな建物です。
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 この#344は海外のオークションサイトを通じイギリスの個人から譲っていただいたばかり。レゴ売買サイトであるBricklink を見ますと、#344の値段は日本円にして1500円ぐらいから15000円以上のものまでピンキリです。もちろん状態のいい物ほど高価なわけです。で、今回のオークションに出ていた物は、箱や説明書はないものの、部品はすべてオリジナルで欠品ナシという触れ込みでした。ここで注意すべきなのはアンテナと2本の樹木。これらは特に子どもが遊んでいるうちに折れてしまう事があるようで(私もやった事があります)、上記のBricklinkに出品されている#344も、価格の安いものはアンテナや樹木が無い、あるいは新しい物で代用されている場合がほとんどです。Bricklinkには樹木単品の出品もありますが、だいたい1本で500円ぐらい、しかもまとまっては手に入りません。
 で、このオークション品の開始価格はおよそ10ポンド、邦貨にして1300円ほど。日本までの送料は5ポンドほどと明示されていて、あわせて2000円ほどになります。もちろん、この最低価格で落札できるかどうかは不明で、考えた末に最高価格14ポンドと入札しました。結果としては他に入札は無く、上記の値段、すなわち約2000円で入手できました。ちなみに#344の発売当時、日本での販売価格は700円でした。現在までの貨幣価値や物価の変わり方、品物の状態を考え合わせ、当方としてはいい買い物をしたと満足しているのですが、生活必需品とは違いますし、この判断は人それぞれでしょう。
 落札直後に支払を済ませ、荷物はちょうど1週間で届きました。壁に使われている白の部品がひとつだけ、後年の物(プラスチックを流し込んだ跡が側面ではなく、上面のポッチ部分にある)に変わっていて、厳密にいえば看板に偽りありという事になるのかもしれませんが、たぶん、出品者の方も気づいていないのだと思います。MIB(Mint in Boxすなわち箱入り新品)ならともかく、一般のオークションでそこまで気にするのはちょっと尋常ではないでしょうネ。当方は手持ちの古い部品と交換しました(やっぱり異常?)。
 2011年はじめての買い物という事もあり、今回はお値段の事も含め入手の過程を詳しく書いてみました。
 ご退屈様でした〜。
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#349 チロリアンハウス [レゴランドシリーズ]


オールドレゴラヴァーズのみなさま、おひさしぶりです。
 1月は仕事が忙しく、ほとんど更新ができませんでした。2月もどうなりますやら。あ〜、老後は古レゴで遊んで暮らしたいものですナー。
 さて気をとりなおして、中断していた1971年のレゴランドシリーズ新製品ご紹介の続きをば。
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Peeron によれば#349の英語の商品名はSwiss chaletすなわちスイスの別荘で、日本語の商品名「チロリアンハウス」は、まずは妥当な名称といえるでしょうか。当時「チロ〜リア〜ン」という歌声とともにCMをやっていたお菓子がありましたが、ま、それとは関係ないでしょうね。緩やかな傾斜を持つ大屋根が、なるほどスイス風に見えなくもありません。
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 この屋根に使われている、2ポッチでブリック1段分上るスロープ部品はこの年の新製品である#349や#350、#351にはじめて使われたもの。それまでの屋根部品は1ポッチで1段上る、傾斜が急なものだったので、とても目新しく感じました。ただし、旧タイプの部品では、真上から見て全体がL字形やT字形の屋根や、寄棟タイプの屋根を作る事もできる各種パーツが揃っていたのですが、新タイプでは単純な切妻タイプの屋根しか作る事ができません。
 この年のカタログでは、セットものでは新旧両タイプの屋根が混在、分売部品では旧タイプの「赤」と「青」が販売されていますが、次に発行された1973年版カタログの掲載商品では、セットものは新タイプに統一、分売品も新タイプの、しかも「赤」のみとなっています。部品点数を減らして、構造をシンプルにする傾向が見られたことは、最近のレゴのいき方とは逆なようで、興味深いものがあります。
 当方の#349は国内オークションを介し譲っていただいたもので、箱入りの状態でした。そういえば昔、この製品のカタログ写真を見て、アンテナをどうやって取り付けているのかわからなくて思い悩んだ記憶が……。子どもの頃って妙な事が気になるもんです(私だけ?)。
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#645 ミルク運搬車 [レゴランドシリーズ]

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 1971年、怒濤のように発売されたレゴランドシリーズの新製品群のひとつです。Peeron によれば英語の商品名はMilk float &trailerとなっております。ミルクフロートとは美味しそうな名前ですが、辞書をひくとfloatには台車とか屋台の意味があるそうで。ナットク!
 国内オークションを介し譲っていただいたもので、箱と説明書も揃ったコンプリート状態。こういう品物の箱を開ける時、そして組み立てる時の嬉しさは格別のものです。拙い写真から、その片鱗でも感じ取っていただけるでしょうか。
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 そして出来上がったモデル。特殊部品と言えば、トレーラーを連結するための着脱式のバー、それにフロントグリルおよび「レゴランド』ロゴのプリント部品ぐらい。それだって同時期の他の製品に多く共用されていて、このセットのためのスペシャルパーツというわけではありません。それでいて、この楽しさ、このムード、この美しさったら!
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 組み立て説明書の裏側は、カタログとは違ったイラストによるミニカタログ仕立てになっていて、これもまた夢がありますねー。
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#644 サイロ付トレーラー/#647 レール運搬車 [レゴランドシリーズ]

 オールドレゴラヴァーズの皆さま、遅ればせながらあけましておめでとうございます。
 2011年最初の記事となる今回は、ちょうど40年前、1971年のカタログに掲載されているレゴランドシリーズ新製品の中から、トレーラートラック2種をご紹介しましょう。
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 #644のサイロ付トレーラーは、PeeronではDouble Tankerという製品名で収録されていますが、なんとなく石油ではなくて牛乳か穀物か何かを運ぶ車のような感じです。それはともかく、これは昔、購入した時にカーブを作るための部品やLEGOのロゴ入り部品がたくさん入っていて、トクした気分になったのを覚えています。
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 #647の方は最近、国内オークションではじめて入手した物。PeeronではLorry with girdersとなっていまして、積み荷は鉄道のレールではなくて、一般的な鉄骨という見立てであるらしき事がわかります。細かい事ですが、レゴランド世界のなりたちとも関係する違いだと思うのでありました。当時の日本版カタログに掲載されている製品名は、全体的にちょっとイイカゲンな気がします。
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 冒頭で「トレーラー」と記しましたが、厳密にはトレーラーというのは独立した車両を牽引する構造の車両をいい、このように首振り式の関節でつながったタイプは「セミトレーラートラック」というようです。で、レゴランドのセミトレーラーは、トラクター部分を切り離し、可動式の補助車輪を下げてセミトレーラーだけで駐車しておく事ができます。これはより大きな自動車シリーズのセミトレーラーにも無かった楽しいギミックでした。
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#604 シャベルトラクター/#642 パワーシャベル [レゴランドシリーズ]

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 1971年発売のレゴランドシリーズから2点。いずれも昔遊んだ物で、たぶん小遣いで買ったのだと思います。別に土木機械が好きなわけでもなかったのに、数ある製品の中から似たような車両2種を購入したのは何故かは謎です。 
 レゴ社としてはおそらく、前項にて紹介した#351「砕石工場」と組み合わせて遊べる車両として発売したものだと思われます。
 例によってPeeronで調べると、#604の英語名はExcavator、#642の英語名はDouble Excavatorとなっております。エクスカヴェイターとは掘削車の事らしいです。
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 上の写真は近年、オークションで入手した#604の外箱。不思議なもので、昔、買った時に目にしているはずなのに、まったく記憶にないんですね。どこで買ったのかも覚えていませんし。箱、それに説明書も無造作に捨てていたんでしょう。モッタイナイ……。もっとも、子どもの頃からコレクター根性を発揮して、箱やなんかを全部とっておいたら不自然でしょうけどネ。
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#351 砕石工場 [レゴランドシリーズ]

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オールドレゴラヴァーズのみなさま、メリークリスマス!
 今回ご紹介するのは1971年に発売された「砕石工場」です。実は発売当初、カタログには「ベルトコンベヤー付サイロ」という商品名で掲載されていたんですが、サイロというのは貯蔵庫の事(だと思う)で、1973年カタログでは「砕石工場」に改められています。Peeronによれば英語名はLoader hopper with truckすなわち「トラック付き積み込みホッパー」となっていました。
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 この製品のセールスポイントは、当初の製品名の通り、可動式のベルトコンベヤが付いている事で、ハンドルをまわすと砕石にみたてた1×1のブリックがスルスルと上っていって、建物の中をカラコロと転がり落ち、下に停まっているダンプトラックの荷台に積み込まれるというギミックが楽しめるのでした。ずいぶん遊んだ覚えがありますよ。
 ↓建物の内部はこんな様子。屋根に使うスロープを活用してホッパーが構成されています。
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 何もかもが懐かしいオールドレゴですが、#351はおよそ40年前のクリスマス(あるいは誕生日だったかも)のプレゼントとしてもらった覚えのある、ひときわ懐かしい品物です。上の写真は当方がかつて遊んだ#351の残骸。肝心のベルトコンベヤーがバラバラになってしまい、復元はあきらめていたのですが、国内オークションにて新たに譲っていただき、再度まみえる事ができました。デッドストックかと見まがうようなピカピカの品物で、こんな状態で保存しておいて下さった元オーナーさんに最大限の感謝をささげたいと思います。
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#640 消防車 [レゴランドシリーズ]

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 消防車両や消防署は現在にいたるまでレゴが得意とするジャンルであるようです。ミリタリー物が存在しないレゴの世界では、男の子指向の分野として貴重なのかもしれません。
 1970年のレゴランドシリーズ開幕の時点でも#620の消防車が発売されていましたが、1年後には早くもモデルチェンジして、この#640が登場しました。旋回可能になったハシゴ、牽引式のポンプなど、小さいながらも楽しい仕掛けを盛り込んでおります。下の写真は先輩の#620とのツーショットです。
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 なお1978年には再度、#640として、今度はミニフィグ付の消防車が発売されています。
 ちなみに1971年の時点では#347 消防署は引き続き売られていましたが、1973年には消防署も、#640に似た消防車が付属する#357にモデルチェンジしています。

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#605 タクシー/#608 売店 [レゴランドシリーズ]

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 1971年のカタログではレゴランドシリーズに19種類もの新製品が登場。このうち手元にある品物を紹介していきましょう。
 19種のうち15種は、レゴ入門編ともいえるプチモデルたちで、600番代の品番が割り当てられていました。前年までは600番代は自動車ばかりでしたが、この年には今回お目にかける売店や、シェルのガソリンスタンドも登場しています。いずれも、小さいながらも専用のベースプレートの付いた楽しい製品です。#608の英語名はKIOSK、#605の英語名はズバリ、TAXIです。この2つを並べてみると、いかにもヨーロッパの街角というムードでいいですね。
 いずれも国内のオークションサイトを通じ、まとめて譲っていただいたオールドレゴの中に含まれていたもの。他にも箱入りのレゴランドシリーズがかなりありまして、順次ご覧にいれていきたいと思います。
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#621 タンクローリー ほか [レゴランドシリーズ]

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「レゴランド」シリーズは1970年代のレゴを語る上で欠かせない存在です。ズバリ1970年にスタートしたこのシリーズ、各種の建物と、ミニサイズの自動車を組み合わせた「街作り」遊びのための製品群でした。1970年の日本語版カタログでは「たのしいレゴの町」というリシーズ名称が記されていましたが、翌年からは「レゴランド」シリーズと銘打っています。
 レゴランドの自動車は従来の自動車シリーズとは異なる小型のもので、2×2ポッチのブリックに車軸と車輪、タイヤを固定したパーツを用いております(シングルタイヤとダブルタイヤがあるのが凝ったところ)。ちょうどトミカぐらいの感覚の大きさでしょうか。
 レゴランドシリーズ元年である1970年発売のモデルをいくつかお目にかけましょう。
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 #621タンクローリーは昔からの持ち物です。貝のマークが印刷されたパーツが1つ足りなかったので、後部はLEGOの文字入りパーツで代用しております。Peeronの該当ページはこちら
 レゴ社とシェル石油はなにか資本関係でもあったんでしょうか、この他にもガソリンスタンド、タンク貨車などシェルのロゴ入りの製品が各時代に存在します。石油製品であるプラスチックを使った良質の玩具……という事で、一種のタイアップだったのかも? 事実、当時のレゴの世界に登場する唯一の実在企業がシェルだったわけで、その宣伝効果は大きかったと思います。かくいう当方も小学校へ入る以前から「SHELL」は覚えましたモン。でもシェルはすでに日本石油と提携していた(多分)ので、町中でSHELLの文字を見る事はなく、それが残念だったぐらい。本当に変なレゴ小僧だったんです。
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 #602はオークション品に含まれていたもの。1970年版カタログには品番しか載っておらず、Peeron を見るとFire Truckとなっているのですが、そうかなァ〜。色は確かに消防車らしいですけど、ハシゴや警戒灯などの装備もないし、単なる赤いトラックのようにも思えるのですが……?
 ちなみに同時期には#347 消防署(記事はこちら)に含まれている3台の緊急車両も単品販売されており、その中にはレッキとした消防車があります。
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 #623はPeeron によればWhite car and Camperという名称。ヨーロッパではこういう小さなトレーラーを乗用車が引っ張ってバカンスに行くのが一般的なんでしょうか、同様の車が後によき大きいサイズの自動車シリーズでも発売されています。
 この製品はかつて持っていたわけでも、最近入手したわけでもなくて、Peeron掲載の組立説明書を見ながら、手持ちのパーツや他のセットからの流用パーツで組み立てたもの。この頃のレゴはセット物でも、さほど特殊なパーツを使っていませんから、こういう事もできるんです。
 レゴランドの自動車はおそらく、小遣い程度で買えるレゴというコンセプトがあったのではないかと推察します。ここからレゴの世界へ足を踏み入れたという、かつての子どもたちも多いのではないでしょうか。
 なお1971年にはレゴランドの自動車ラインナップはほぼ総入れ替えとなり、ここで紹介した3種も1年限りで姿を消してしまいました。このあたりにも、価格を抑えた分、どんどん買ってネ、という感じがしますね。
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