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1971年発行のドイツ版冊子『Das Lego Magazin』 [資料など]

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 1971年に各国で発行された立派な冊子のドイツ語版。上の写真で右に写っているのは先にご紹介した英語版(というかイギリス版)「Let's Play with LEGO 1971-72」です。
 これまでのあらすじ……というワケでもないんですが、以前に書きましたとおり、当方は子どもの頃、この冊子の日本語版を持っておりました。ご他聞にもれずどこかにいってしまって、後年になって調べてみても、当時のカタログにも載っていないこの冊子は永らく謎の存在だったのでございます。そんな時、海外のオークションサイトで偶然、この冊子のイギリス版をめっけて落札したのでした。その時の記事はこちら
 届いた品物を「お〜これこれ」と感涙にむせびながら眺めたのでしたが、記憶と異なり12V鉄道シリーズが掲載されていない……。日本ではイギリスと同様、結局12Vは発売されなかったものの、日本語版の当該冊子には確かに掲載されていたはず。で、12Vが売られていたドイツやフランス向けバージョンをサーチしたところ、Bricklinkでドイツ語版らしきものを発見、オーストリアから取り寄せたのが、この『Das Lego Magazin』というわけです。
 ズバリ『レゴの雑誌』とは、ドイツらしい直裁さと言うべきか……。でも実際、本文62ページ、フルカラーの冊子ですから、雑誌といってもいいかも。記憶にある12V鉄道シリーズもしっかり掲載されており、その分、56ページしかないイギリス版よりも厚くなっています。イギリス版には価格の表示はありませんでしたが、ドイツ版の表紙には価格1マルクとはっきり印刷されています。
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 ちなみに英語版の方の最後のページには「次回、この冊子で見たいと思う作品のアイデアをお寄せ下さい」という旨のメッセージが記されています(ドイツ語はチンプンカンプンでわからなかった……)。もしかして、この冊子は、定期的に発行される「レゴの雑誌」のパイロット版として位置づけられていたのかもしれません。
 近年のレゴについては門外漢ですが、『レゴマガジン』って、なかったっけ? 調べてみるとウィキペディアに詳しく載ってました(こちら)。それによるとレゴオフィシャルの定期刊行物は、1987年に「Brick Kicks」というタイトルで季刊誌が発行されはじめ、これが『Lego Mania Magazine』を経て2002年に『Lego Magazine』になった由。2008年からは『Lego Club Magazine』となって現在に至るとの事。これらはすべて英語版ですが、日本でも一時、レゴクラブの会員向けに日本語版『レゴマガジン』が出ていたようで。
 つまり、この冊子は、ずっと後で実現した〝レゴの雑誌〟の先駆けという事になるのでしょうか……。
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