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#357 消防署 [レゴランドシリーズ]

台風接近中の東京某所よりお送りします。
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1973年に発売された消防署。実は1970年、レゴランドシリーズの初期にも1度、#347として消防署は発売されており(記事はこちら)、この#357はそのモデルチェンジ版という位置づけでしょうか。
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#350で登場したアーチ部品がふんだんに使用してあるのが目をひきます。以前にも書きましたが、この部品によって作られるアーチ形の曲線は当時、ヒジョーに豪華な感じを受けたものでした。#347とはがらりと印象が変わりましたが、ベースボードだけは共通です。付属する車両もすべてモデルチェンジしています。
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なお#357のPeeronの該当ページは→こちらです。当方の#357は海外のオークションサイトを介し、アメリカの個人から譲っていただいたものだったと思います。たしか。一応、ヨレヨレの箱もついております。
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#221 アイデアブック [資料など]

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1973年発行のアイデアブック#221。表紙に大きく「1」とありますが、これはアイデアブックのナンバー1という事らしいです。これまでもアイデアブックは#240など何種か出ていますが、仕切り直しという事になったのでしょうか。ちなみに2年後に発行された#222がナンバー2であるらしく、表紙に「2」の文字が付いています(ただし、無いバージョンもあるみたい)。
 この本も昔もっていたので懐かしくなり、オークションで入手したもの。これまでのアイデアブックが、プロのビルダーによる作品集のおもむきで、子どもが作るには無理がある場合が多かったのに対し、この#221では作りやすさを重視した内容となっております。制作行程をコマ撮り写真で見せる工夫も、はじめての試みでした。この写真には、ブリックの境界線を示す線がデザイン処理で描き入れられているのも親切ですね。
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 ご覧のように建物、乗り物、人物、インテリアや家具、さらには電話機やタイプライターなどの実物大?モデルなどまで、さまざまに知恵を絞った作品の作り方が掲載されています。前回ご紹介したギアセットを使ったモデルも含まれていますが、鉄道モノは皆無。思うに、鉄道シリーズが発売されていないアメリカ市場を意識した作りだったのではないでしょうか? そう思ってみると、なんだか表紙の男の子2人もアメリカ人っぽい。Tシャツに「SANTA CLARA」なんて書いてあるし。
 掲載されている船のモデルを2つばかり作って遊んでしまいました……。
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なおこの本の全ページはPeeronでスキャンデータを見る事ができます。こちらをどうぞ

ギアセット [総合]

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 なぜこうも1970年代のレゴが好きなのか? 子どもの頃に夢中になって遊んだのが、ちょうどその時期だったからというのが第一の理由ではあります。が、客観的に見て、この時代のレゴには現行のレゴのルーツが多く見られるのでありまして、この点がヒジョーに面白い!と思うのです。つまり、ホームメイカーやレゴクリエイターなどのシリーズや、ミニフィグなどの始祖となる製品が1970年代に続々登場しているわけですね。
 で、今回ご紹介する「ギアセット」は、現在隆盛を誇る「レゴテクニック」シリーズの元祖?と言うべき代物ではないでしょうか。発売は1970年で、この年のカタログの表紙にもドドーンと登場しております。スキャンデータはこちらをどうぞ
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 製品としては#800・#801・#802の3種が発売されました。#802はギア関連パーツのみのセット。これに通常のブリック各種を加えたのが#801で、さらにモーター付きなのが#800でした。当方はたぶん、#802を買ったのだと思います。
  内容は大中小の歯車と軸、軸受けブリックなど。当方の古レゴボックスをひっかきまわしましたら、それほど紛失もしていないようで、下の写真のような品々が出てまいりました。
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 ところでPeeronの該当ページ(→こちら)を見てみると、
どうも私はこのセットを2つ買ってるみたいですね。けっこう入れ込んでたんだな〜。
 で、この歯車を総動員して、40年ぶりぐらいに組み立てたのがこの怪しげなる装置。実はこれ、ハンドルをまわすと、子どもの頃へとひとっ飛びできる、タイムマシンなのでございます。
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1971年発行のドイツ版冊子『Das Lego Magazin』 [資料など]

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 1971年に各国で発行された立派な冊子のドイツ語版。上の写真で右に写っているのは先にご紹介した英語版(というかイギリス版)「Let's Play with LEGO 1971-72」です。
 これまでのあらすじ……というワケでもないんですが、以前に書きましたとおり、当方は子どもの頃、この冊子の日本語版を持っておりました。ご他聞にもれずどこかにいってしまって、後年になって調べてみても、当時のカタログにも載っていないこの冊子は永らく謎の存在だったのでございます。そんな時、海外のオークションサイトで偶然、この冊子のイギリス版をめっけて落札したのでした。その時の記事はこちら
 届いた品物を「お〜これこれ」と感涙にむせびながら眺めたのでしたが、記憶と異なり12V鉄道シリーズが掲載されていない……。日本ではイギリスと同様、結局12Vは発売されなかったものの、日本語版の当該冊子には確かに掲載されていたはず。で、12Vが売られていたドイツやフランス向けバージョンをサーチしたところ、Bricklinkでドイツ語版らしきものを発見、オーストリアから取り寄せたのが、この『Das Lego Magazin』というわけです。
 ズバリ『レゴの雑誌』とは、ドイツらしい直裁さと言うべきか……。でも実際、本文62ページ、フルカラーの冊子ですから、雑誌といってもいいかも。記憶にある12V鉄道シリーズもしっかり掲載されており、その分、56ページしかないイギリス版よりも厚くなっています。イギリス版には価格の表示はありませんでしたが、ドイツ版の表紙には価格1マルクとはっきり印刷されています。
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 ちなみに英語版の方の最後のページには「次回、この冊子で見たいと思う作品のアイデアをお寄せ下さい」という旨のメッセージが記されています(ドイツ語はチンプンカンプンでわからなかった……)。もしかして、この冊子は、定期的に発行される「レゴの雑誌」のパイロット版として位置づけられていたのかもしれません。
 近年のレゴについては門外漢ですが、『レゴマガジン』って、なかったっけ? 調べてみるとウィキペディアに詳しく載ってました(こちら)。それによるとレゴオフィシャルの定期刊行物は、1987年に「Brick Kicks」というタイトルで季刊誌が発行されはじめ、これが『Lego Mania Magazine』を経て2002年に『Lego Magazine』になった由。2008年からは『Lego Club Magazine』となって現在に至るとの事。これらはすべて英語版ですが、日本でも一時、レゴクラブの会員向けに日本語版『レゴマガジン』が出ていたようで。
 つまり、この冊子は、ずっと後で実現した〝レゴの雑誌〟の先駆けという事になるのでしょうか……。
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1973年の基本セット [総合]

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「1973年のピンボール」ならぬ……。国内オークションを介して古いレゴをまとめて譲っていただいた中に、1973年発売の基本セットが数種、含まれていました。その中から栄えある品番?である#1と#2を与えられた、小さなセット2種をご紹介します。
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 この年、レゴの基本セットは全面リニューアルして、1ケタの品番をつけられた8種(#1〜#8)が発売されました。それまでの基本セットに比べて、カラフルかつ洗練された印象を子ども心に受けた事を覚えております。
 昔のレゴは赤・青・黄・白・黒の5色が基本色で、特殊部品にグレーや透明のものがわずかに使われている程度……と以前に書きましたが、1960年代以前のレゴは、あくまでも赤と白のブリックが〝基本〟であって、青や黒、黄色は特殊部品とまでは言わないまでも、アクセントに使われるぐらいだったように思います。この事は基本セットの内容を見れば一目瞭然でした。1973年の基本セットでは、内容に含まれている青や黄色、黒のブリックが格段に増えて、よりカラフルな作品を作る事ができるようになりました。ついでに、ブリックそのものの色が、より鮮やかになったような気がするのですが、これは表面処理かなにかの違いなんでしょうか。
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 もうひとつ、この基本セットのセールスポイントは開閉可能なドア部品が含まれている事。現代のレゴにも、サイズやデザインは変わっているものの、同様の仕組みのパーツがあるようですね。今は窓も開閉できるようですが、1973年当時は従来と同じ固定式の窓パーツしかありませんでした。でも、このセットでは窓と組み合わせて使う開閉可能なヨロイ戸のパーツが初登場しています。これらのパーツは、ちょっと大袈裟に言えば新時代のレゴという感じがしたものでした。
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 Peeron を見ると基本セットの内容もしっかりデータベース化されておりますが、当方は箱の中に適当に当時モノのパーツを放り込んだ上、PPフィルムで包んでディスプレイしております。なかなかいいムードでございます。

#161 バッテリーカー [鉄道シリーズ]

1972年に発売され、日本では1973年版カタログに初登場。その名の通り、単1乾電池3本を収容する車両と、信号機その他の付属品をセットした製品です。Peeronの該当ページはこちら
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 #161のセット内容は上の写真の通り。本体はご覧の通り、貨車に見せかけた外観をしております。これまでは4.5Vモーターを機関車に組み込んで走らせる場合、電池ボックスに車輪や連結器をつけて、炭水車に見せかけて引っ張らせるのが定石でしたが、#161なら蒸気機関車ばかりでなく、ディーゼル機関車や電気機関車に引っ張らせてもおかしくありませんね。屋根をとりはずすと、下の写真のように3本の電池が縦に収まるようになっています。なお側面の「International TRANSPORT」の表示は付属ステッカーを購入後に貼ったものです。
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 #161の特徴はそれだけではありません。まず、セットに信号機が含まれているのにご注目を。この信号機そのものは以前#156(記事はこちら)として売られていたものと、色が違う以外はまったく同じ物です。
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バッテリーカー本体を裏返してみると、ちゃんとこの信号機に対応したスイッチが付いており(下の写真で、右側の車軸のそばにある赤い丸いのがそれ)、信号機を「停止」に切り換えれば列車はスウッと停まり、「進行」に切り換えればまた発車いたします。この仕組みの詳しい説明は#156の記事を見ていただきたいのですが、要はこれまで独立していたスイッチが#161には内蔵しているわけです。
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 もうひとつ、#157(記事はこちら)と同様の、進行方向切り換えギミックも#161は兼ね備えています。こちらも、くだくだしく書くよりも、#157の記事をご覧いただく方が早いでしょう。
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 下の写真は、先にお目にかけた#171を、手持ちのモーターと、このバッテリカーを使って電動化したところ。今も快調に走ります!
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