#377 クレーン付ローリー車 [自動車シリーズ]
1971年にもっとも大きな変化があったのは自動車シリーズで、#330「ジープ」を除き、それまでの製品がずべて絶版となり、フルモデルチェンジした新製品7種が一挙登場しました。これらに共通するのは、ホイールがスポーク付になり、フロントグリルのデザインが一新され、また下回りが黒の部品に統一された事。全体に引き締まった印象になりました。フロントグリルには、レゴランドの自動車に使われているものを大きくしたようなプリント部品が使用されていますが、これは当時、子ども心に洗練されている印象を受けたものです。
下の写真は#377と、1969年発売の#332のツーショット。モデルチェンジの概要がおわかりいただけると思います。
#377はシリーズ屈指の大物で、以前、箱だけをお目にかけた#337(記事はこちら)のモデルチェンジ版にあたります。国内オークションで、箱入り、説明書付き、ピカピカの状態の物を譲っていただきました。当方の宝物のひとつです。クレーンのワイヤに使われている黒糸もオリジナルのまま。古いものだと切れたりヨレヨレになっている事が多いんですよ。
例によってPeeronの該当ページを見ますと、#377の英語名はCrane with Float truckとなっております。フロートとは台車の意味があるそうです。
さて改めて見ますと、配色の妙といいますか、赤と青の原色と黒の組み合わせが美しいですね! このあたりが、古レゴは現代のレゴよりも、北欧らしいおもちゃだったと感じるところ。また1971年のモデルチェンジは、中途半端なリアルさを追い求めるのをやめて、レゴならではの美しさを追求する方向に舵を切った事に他ならないと当方には思えます。私的には、これこそはレゴの黄金時代の幕開けだったと、勝手に思っているのでした。
ところで当ブログのアクセス解析を見ると、古レゴの中でも自動車関係は人気が高いようですね。ご好評にお応えして?、今回は大きめの写真をたくさんアップしました。どうぞお楽しみください。