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#621 タンクローリー ほか [レゴランドシリーズ]

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「レゴランド」シリーズは1970年代のレゴを語る上で欠かせない存在です。ズバリ1970年にスタートしたこのシリーズ、各種の建物と、ミニサイズの自動車を組み合わせた「街作り」遊びのための製品群でした。1970年の日本語版カタログでは「たのしいレゴの町」というリシーズ名称が記されていましたが、翌年からは「レゴランド」シリーズと銘打っています。
 レゴランドの自動車は従来の自動車シリーズとは異なる小型のもので、2×2ポッチのブリックに車軸と車輪、タイヤを固定したパーツを用いております(シングルタイヤとダブルタイヤがあるのが凝ったところ)。ちょうどトミカぐらいの感覚の大きさでしょうか。
 レゴランドシリーズ元年である1970年発売のモデルをいくつかお目にかけましょう。
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 #621タンクローリーは昔からの持ち物です。貝のマークが印刷されたパーツが1つ足りなかったので、後部はLEGOの文字入りパーツで代用しております。Peeronの該当ページはこちら
 レゴ社とシェル石油はなにか資本関係でもあったんでしょうか、この他にもガソリンスタンド、タンク貨車などシェルのロゴ入りの製品が各時代に存在します。石油製品であるプラスチックを使った良質の玩具……という事で、一種のタイアップだったのかも? 事実、当時のレゴの世界に登場する唯一の実在企業がシェルだったわけで、その宣伝効果は大きかったと思います。かくいう当方も小学校へ入る以前から「SHELL」は覚えましたモン。でもシェルはすでに日本石油と提携していた(多分)ので、町中でSHELLの文字を見る事はなく、それが残念だったぐらい。本当に変なレゴ小僧だったんです。
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 #602はオークション品に含まれていたもの。1970年版カタログには品番しか載っておらず、Peeron を見るとFire Truckとなっているのですが、そうかなァ〜。色は確かに消防車らしいですけど、ハシゴや警戒灯などの装備もないし、単なる赤いトラックのようにも思えるのですが……?
 ちなみに同時期には#347 消防署(記事はこちら)に含まれている3台の緊急車両も単品販売されており、その中にはレッキとした消防車があります。
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 #623はPeeron によればWhite car and Camperという名称。ヨーロッパではこういう小さなトレーラーを乗用車が引っ張ってバカンスに行くのが一般的なんでしょうか、同様の車が後によき大きいサイズの自動車シリーズでも発売されています。
 この製品はかつて持っていたわけでも、最近入手したわけでもなくて、Peeron掲載の組立説明書を見ながら、手持ちのパーツや他のセットからの流用パーツで組み立てたもの。この頃のレゴはセット物でも、さほど特殊なパーツを使っていませんから、こういう事もできるんです。
 レゴランドの自動車はおそらく、小遣い程度で買えるレゴというコンセプトがあったのではないかと推察します。ここからレゴの世界へ足を踏み入れたという、かつての子どもたちも多いのではないでしょうか。
 なお1971年にはレゴランドの自動車ラインナップはほぼ総入れ替えとなり、ここで紹介した3種も1年限りで姿を消してしまいました。このあたりにも、価格を抑えた分、どんどん買ってネ、という感じがしますね。

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